2016年4月24日日曜日

【いろいろ自動化①】タスクスケジューラからのスリープ解除(Windows10では断念)


久しぶりのブログ更新となります。いろいろPCで自動化できることを設定してみたので、ちょっとずつまとめていきます。


2015年9月頃に無料という謳い文句に惹かれて、「Windows7」から「Windows10」へのアップグレードをしてみました。起動処理が早くなって気に入っていたのですが、タスクスケジューラからのスリープ解除ができなくなっていることに気が付き、そこからいろいろ試してみたのですが、うまくいきませんでした。


2016年4月現在、「Windows10」を使うことをあきらめて、「Windows7 (64bit版)」をクリーンインストールし直して、タスクスケジューラからのスリープ解除の機能を使用しています。


ちなみに私が使っているパソコンは次の中古PC(HP Compaq製 Business Desktop dc7600 SF)です。
No.004-Windows7入りPCを2万円以内で手に入れよう
※なお、このPCは「Windows XP、Vista」のOSで販売されていたものですので、Windows7が使えるだけでも満足しなくてはと思っています。

備忘録をかねて、対応の経緯をまとめておきます。


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目次

スリープ解除の目的
 1.タスクスケジューラーによるスリープ解除


発生した問題
 2.Windows10でスリープ解除ができない
  (1)スリープ解除の問題
  (2)タブレットを用いての代替策
  (3)私が感じたWindows10のデメリット

 3.Windows10からWindows7に戻したところ、タスクスケジューラがおかしくなった

 4.Windows7のクリーンインストールでもちょっとした問題発生


スリープ解除の目的

1.タスクスケジューラーによるスリープ解除

スリープ解除の機能を使用する理由は次の通りです。

・パソコンを常時起動させておくと電気代がかかり、セキュリティや故障のリスクが高くなることから、未操作の状態が一定時間続くとパソコンを自動スリープするように設定する

・タスクスケジューラを用いて定期的に日次や週次で自動実行したい処理があり、PCがスリープ状態になっていても、設定時間になるとPCが自動的に復帰して処理を行うようにする

ちなみに「タスクスケジューラーによるスリープ解除」は次のように設定して行います。
https://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/relatedqa?QID=012118

発生した問題

2.Windows10でスリープ解除ができない


(1)スリープ解除の問題
・「Windows7」では問題のなく動作していたタスクスケジューラによるスリープ解除が、「Windows10」ではできなくなりました。

・Q&Aサイトに同様の質問が掲載されているのを見かけたので、私だけの問題ではないようです。
 (英語のQ&Aサイトにも掲載されていました)

・タスクスケジューラをいろいろ設定したり、BIOSのアップデートやできる限りのドライバのアップデートを試したのですが、「Windows10」ではマウスやキーボード操作でのスリープ解除はできるものの、タスクスケジューラからのスリープ解除はできませんでした。

・Windows10の32bit版と64bit版のどちらでも試してみたのですが、変化はありませんでした。

※私の事象とまったく逆になりますが、Windows10で夜中に勝手にスリープ解除されるという事象もQ&Aサイトに掲載されています。これはメンテナンスの設定が影響しており、設定を変更すれば解決します。
Windows10が夜中に勝手にスリープ復帰する場合の解決法


(2)タブレットを用いての代替策

「Windows10」でも、Wake On Lanの機能で同じWi-Fiネットワークの機器からPCの起動をかけることはできたので、家に置いてあるAmazonタブレット「 Kindle Fire」からWake On Lanを行うことにしました。

具体的には、PCのタスクスケジューラに登録している時間の5分前に「Kindle Fire」からWake On LanをかけてPCをスリープから解除してみました。


■「Kindle Fire」にインストールしたアプリ

Wake-on-Lan Commander ⇒ PCをWake On Lanするためのアプリ
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AutomateIt-Smart-Automation ⇒ Kindle Fireのタスクスケジューラ。上記①をタスクから実行する
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ただし、この場合は次の問題があり、利用するのをあきらめました。

・「Kindle  Fire」を常時起動しておくことになり、「Kindle  Fire」の電池がなくなるとWake On Lanがかけられない

・「Kindle  Fire」の電池消費を減らすために、「Kindle  Fire」のWi-Fiを常時Offにしておき、Wake On Lan の処理を行う前にWi-Fiに接続するようにスケジュールを組んだ。しかし、Wi-Fiをうまくつかんでくれない場合があり、Wake On Lanが空振りすることが何度かあった。

※上記②は「Wake On Lan」で使用することはやめましたが、バックライトが消えているときはWi-FiをOffにして、バックライトをつけたときにWi-FiをOnにするように設定することで現在も使用しており、電池消費防止に一役かってくれています。
※Androidアプリなら「Lhama」を活用すると良いと思います。

(3)私が感じたWindows10のデメリット
そして、「Windows10」を使い続けるメリットが薄れてきて、次のようなデメリットを感じるようになったので、使うのをあきらめました。

・「Windows10」へのアップグレードにより、起動処理が早くなったような気がしますが、「Windows10」と「Windows7」で基本的な機能の差異は感じませんでした。(むしろ、スタートボタンからのプログラムの呼び出しなどは使いにくくなりました。)

・新ブラウザの「Edge」はまだ発展途上のようなもので使いたいとは思えず、いくつかの市販ソフトやフリーソフトは「Windows10」に未対応で利用できませんでした。
(「筆王」は有償でのアップデートが必要となりました)

・「Windows10」は初期設定のまま使うと個人情報が送信されてしまいます。あまり印象がよくないと感じました。
Windows10は「個人情報」がデフォルトで送信される!解除方法を紹介

いずれお金を払って「Windows10」にアップグレードするなら、2016年7月までの無料期間中にしたほうがよいと思いますが、私はこのPCは「Windows7」のままで使うこととしました。「Windows7」は2020年までサポートがあるようですし、いずれ「Windows10」を使いたくなったら、「Windows10」がプリインストールされたPCを買うことに決めました。


3.Windows10からWindows7に戻したところ、タスクスケジューラがおかしくなった


「Windows10」へのアップグレードの際に一か月以内であれば、「Windows7」に戻せると表示されていたので、その機能を使って「Windows7」に戻してみました。
そうしたら、タスクスケジューラがおかしくなり、「タスクイメージの破損」に関するメッセージが表示されるようになりました。

次のように同様の事象が発生しているようですので、気を付けましょう。

Windows 10 から 7 に戻したところバックアップが取れなくなった。「タスク イメージの破損または変更」のメッセージが出る


そこで、「Windows7」でクリーンインストールしなおそうと決めました。


4.Windows7のクリーンインストールでもちょっとした問題発生


PCのデータをフォーマットして、「Windows7」でのクリーンインストールをしてみました。タスクスケジューラによるスリープ解除ができることを確認して一安心したものの、今度は「Windows Update」が終わらない事象が発生しました。
これも既知の問題のようで、インターネットで調べたら多数検索結果が表示されました。

私も次のような対処法で回避しました。いろいろな問題がでていますが、Microsoftは大丈夫でしょうか
Windows 7 の WindowsUpdateの不具合回避法(進まない、終わらないなど)


それと、、「Windows7」を使っていると「Windows10へのアップグレード」を執拗に促されるので、これを表示されないように設定しました。
Windows10へのアップグレードをしないようにする方法、「Windows10を入手する」の通知アイコンを非表示にする方法


 

現時点では、「Windows7」が一番いい!そういう結論になりました。



以上が対応の経緯でした。参考になれば幸いです。

 

【2016年8月追記】 今後の掲載予定記事
https://www.gqueues.com/main/task/active/5727721275523072-5807335876329472

 

 

⇒ 関連記事を追加しました。

Windows10でのスリープ問題がPC入替でようやく解決