2017年7月6日木曜日

私にもできた!ビデオテープをコンパクトにデジタル化<②変換編>



前回の『私にもできた!ビデオテープをコンパクトにデジタル化<①取込編> 』で書いたように、大量のビデオテープをコンパクトにデジタル化する手順についての記事をまとめています。今回は下記表の「②変換編」になります。
タイトル概要使用する主なアイテム時間の目安
①取込編大量のビデオテープをPCに取り込むビデオキャプチャー機器6時間テープであれば、取込にも6時間かかる
②変換編取り込んだデータをffmpegを用いてH.265規格のmp4に圧縮変換自作Powershellプログラム
(コマンド実行を自動化)
変換には①以上の時間がかかる
(私の場合、6時間テープは9時間ぐらい)

ビデオカード購入で10倍に高速化
6時間テープは90分ぐらい
③保存編動画をサムネイル静止画で分割キャプチャにして、動画とともにブルーレイディスクに書き込み保存自作Powershellプログラム(23.032GB単位にフォルダ仕訳)ブルーレイディスク1枚への書き込みに2時間ぐらいかかるソフトを変えたら早ければ25分ぐらい


「ffmpeg」というツールを利用することで、ビデオテープから取り込んだデータを10分の1サイズに圧縮変換したH.265規格のmp4ファイルにコマンドを用いて変換することができます。
ただ、毎回コマンドを実行するのは面倒なので、処理を連続して行えるように、Powershellでプログラムを作成しました。

仕様とプログラムを公開しますので、ご自由にご利用ください。但し、すべて自己責任でお願いします。

エンコードについて

ソフトウェアエンコードについて

・H.265という規格は2013年に承認された次世代のビデオコーデックらしいです。詳しいことはわかりませんが、圧縮率がすごいです。
私の場合、H264形式のmpgやmp4が10分の1サイズに圧縮変換できます。
H.264(AVC)対H.265(HEVC)、H264とH265ファイルの違いは何ですか?
・一般的に動画変換をすると、映像が劣化したり、音声がずれたりすることがあるようです。PCのスペックによっても結果は異なると思いますが、私の環境では映像が劣化したような印象や音声のずれを感じたことは、いまのところありません。

・私の中古PC<CPU: Corei5-650 3.2GHz メモリ:8GB)>では、変換処理にかなり時間がかかり、「6時間分の録画テープのデータ」を変換するのに、8.5~9時間ぐらいかかっていましたが、グラフィックカードの取り付けることで、とんでもなく変換処理が速くなりました。

省スペースPCにも取り付けられるグラフィックカードについて

・私の中古PCは「HP Compaq 8100 Elite SF」という省スペースサイズのものですが、これまでグラフィックカードは大き目のタワー型のサイズでないと、カードの大きさや電源容量の制限により、取り付けることはできませんでした。
image_thumb
・ただ最近ではありがたいことに、「GeForce GTX 1050Ti」には省スペースサイズのデスクトップPCでも取り付けられるサイズのものが販売されており、それを取り付けることで、約10倍の速度で変換ができるようになりました。

※注意点としては、このグラフィックカードはPCI Expressスロットに取り付けますが、スロット2つ分のスペースを使うため、取り付けられるところが限定されます。私のPCにはPCI Expressスロットが2つあり、既に一つ目にはUSB3.1のカードを取り付けていたので、残りのPCI Expressに取り付けようとすると、CPUクーラーにちょっと干渉してしまいました。CPUクーラーを押すかたちでかなり強引に取り付けましたが、全長が短いものが他にもでているので、よく調べたほうが良いと思います。
カード長145mm、コンパクトなGEFORCE GTX 1050 Ti GPU搭載カード

ffmpeg

・動画変換には、ffmpegというソフトを使用します。無料で利用できます。(以前はこういうソフトは高額だったのに、ありがたいです)
動画処理の定番ツール「FFmpeg」ことはじめ – Qiita
・こちらからダウンロードできます。プログラムはexe形式で、インストールすることなく、コマンドラインで利用します。
http://ffmpeg.zeranoe.com/builds/

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・ちなみに「Handbrake」というソフトもあり、DVDのisoデータを字幕付きで、H.265規格に変換することができます。このソフトを使ったPowershellのプログラムも用意しており、改めて別の記事にてご紹介します。
事前準備

ffmpegのフォルダ準備

・fffmpegをダウンロードしたら、適当なフォルダ(例.F:\Video_tool)に「ffmpeg」というフォルダ名で格納します。
※フォルダ内では、 ffmpeg – bin – ffmpeg.exe  となるように格納します。
※ffmpeg は日本語に非対応のため、パスの途中で日本語文字があったり、フォルダ名に@マークが含まれていると動きません。
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実行ファイルの格納

プログラムは次のページで公開しています。

・【プログラム】私にもできた!ビデオテープをコンパクトにデジタル化<②変換編>
https://it-setsuyaku.blogspot.jp/p/blog-page_25.html

上記ページで 公開している4つのファイルを準備して、ffmpegを配置したフォルダに次のように格納します。

①初期フォルダ作成処理.bat ・・・②を呼び出すファイル
②初期フォルダ作成処理.ps1 ・・・フォルダ構成を整える初回実行処理
③H265_henkan.bat ・・・④を呼び出すファイル
④H265_henkan.ps1 ・・・変換処理の実行ファイル


clip_image001[1]

『初期処理.bat』の実行

・初期処理.bat を実行すると、フォルダが自動で作成されます。

clip_image001[3]

実行後は、次のフォルダ構成となります。
※終了後、「初期処理.bat」と「初期処理.ps1」は消してよいです。

■フォルダ構成
01_henkanmoto : ビデオテープから取り込んだデータを格納します。ファイルがなくなると処理が終わります。
02_H265_file : 変化処理を行うと、こちらに圧縮変換されたファイルが格納されます
03_henkan_kanyrougo : 変換処理が終わると、「01_henkanmoto」からこのフォルダにファイルが移動します
04_logfile : バッチ画面のログ情報が出力されます
05_report : ffmpegの実行レポート情報が出力されます

clip_image002[1]
  

変換元データの格納

「01_henkanmoto」フォルダにビデオテープから取り込んだデータを格納します。


clip_image003[1]

※5時間分の長さの1ファイルで20GB以上と変換前はかなりサイズが大きくなっています。

このあと、いよいよ変換処理の実行です

変換処理ツールの実行

『H265_henkan.bat』の変換処理ツールを起動

(1) ffmpegは日本語に対応していないため、変換元のファイル名を変更します。

clip_image001

(2) 本ツールの実行フォルダに「日付判定.txt」が作成されます。

・バッチで指定している第1パラメータは、連続実行回数。第2パラメータは指定時刻で、過ぎたら次の処理には入らない設定としており、パラメータの指定時刻が現在時刻より小さい場合、翌日の指定時刻まで処理を実行する。

clip_image001[6]

(3)変換後ファイル格納先の「02_H265_file」フォルダにある最新の枝番を確認して、その次の枝番から変換処理を開始する

clip_image001[8]

・デフォルトでは30分毎に分割となるように設定しており、枝番は最大22までとしている
・ 開始時間と1800秒の値を変えることで、ビデオ変換の長さを変えることが可能
・変換後のファイルのサイズが小さかったり、短かったらそのファイルを削除している
 (1MB以下、長さが30分で35MB以下、5分以内で6MB以下)

clip_image001[1]

(4)変換後ファイル格納先の「02_H265_file」フォルダに枝番付きのファイルが格納されていく。

 (変換前は20GB以上のファイルが合計2GB以下に圧縮変換されていることがわかる)

clip_image001[3]

(5)1つ目の変換元ファイルの処理が終わると「03_henkan_kanyrougo」にファイルを移動し、「変換完了.txt」に情報を記録して、2つ目の変換元ファイルの処理に移る

clip_image001[1]

(6)変換処理は次の条件を満たすと次の処理には入らず終了となる

・バッチ第一パラメータの連続処理実行回数を超えた場合
・バッチ第二パラメータの指定時刻を過ぎた場合
・Ctrl j のボタンを押した場合
・変換元フォルダに対象ファイルが無い場合

(7)その他の仕様については、H265_henkan.ps1 の ツール概要のコメントも参照ください。

■ツールの概要に書いてあること
・ログ出力、レポート出力
・電源オプション

・ffmpeg のパラメータの指定で「-vcodec libx265 」とするとソフトウェアエンコード(30 fps程度)となり、ビデオカードを取り付て「-vcodec hevc_nvenc 」とした場合、ハードウェアエンコードを用いての変換となり、10倍速(300fps以上)の速度となる

参考にさせて頂いたサイト

ありがとうございました。


・Powershellのバッチからの実行

PowerShellのExecutionPolicyのスコープとかについて詳しく - Qiita

・ログ出力

[PowerShell実践] 第2回 メッセージをログファイルにも出力する

・hevc_nvenc  のコマンドについて

NVEncで超高速エンコードにFFmpegで再挑戦!今度はうまくいった

・Ctrl+j について

PowerShell - (powershell)キーコマンドによる無限ループ終了


次回の予告


今回の記事は書いていて疲れてしまったので、量はあるものの、個々でみるとざっくりとした説明となりました。


次回は『私にもできた!ビデオテープをコンパクトにデジタル化<③保存編> 』となります。

ブルーレイディスクに23.2GB単位で保存していく手順や動画をサムネイル化してEvernoteに保存する手順をご説明します。
  
  
  
以上、参考になれば幸いです。

2017年5月8日月曜日

私にもできた!ビデオテープをコンパクトにデジタル化<①取込編>


ビデオデッキが生産終了となって、手持ちのビデオデッキが壊れたらビデオテープが再生できなくなってしまうので、実家にあるかなり大量のビデオテープを本格的にデジタル化してみることにしました。(私が撮りためたものではないのですが・・・)

ただ、普通にビデオキャプチャーでPCに取り込んだままだと、1時間で約4GBとなり、1本6時間で録画しているビデオテープでは約24GBになってしまい、ビデオテープ100本で約2.4TBと外付けハードディスクがすぐにいっぱいになってしまいます。

いままでのmp4形式はH.264規格らしいのですが、これを2013年頃から広まり始めた新しいH.265規格のmp4形式へ変換すると、10分の1ぐらいのサイズまで、圧縮することができることがわかりました。
(そうなると、映像の劣化や音声のズレが気になりますが、個人的にはまったく気付かないレベルで変換してくれます。)

この形式に変換してしまえば、ブルーレイディスク1枚(22.5GB)に55時間分ぐらいの情報が収まるので、6時間のビデオテープが9本分も入ります。ドン・キホーテのBD-Rメディアは52枚(約1.1TB)で2千円ちょっとで売っていますが、nojimaなどでBD-Rメディア50枚(Verbatim VBR130RP50V1 6倍速) が2200円ぐらいで販売されており、これに約450本分のビデオテープのデータが収まることになるので、かなり金額的にも保管スペース的にもコンパクトになると思います。
※外付けハードディスクよりも、いまのところ安価で耐久性がよいので、ブルーレイディスクを使っています。なお、ブルーレイディスクはパソコンでのみ再生可能な形式となり、家電のブルーレイレコーダーなどでは再生できません。

ただものすごく時間がかかり、手間もかかります。それを簡単にまとめたのが下の表です。

タイトル 概要 使用する主なアイテム 時間の目安
①取込編大量のビデオテープをPCに取り込むビデオキャプチャー機器6時間テープであれば、取込にも6時間かかる
②変換編 取り込んだデータをffmpegを用いてH.265規格のmp4に圧縮変換 自作Powershellプログラム
(コマンド実行を自動化)
変換にはそれ以上の時間がかかる
(私の場合、6時間テープは9時間ぐらい)
ビデオカード購入で10倍に高速化
6時間テープは90分ぐらい
③保存編 動画をサムネイル静止画で分割キャプチャにして、動画とともにブルーレイディスクに書き込み保存 自作Powershellプログラム(23.032GB単位にフォルダ仕訳) ブルーレイディスク1枚への書き込みに2時間ぐらいかかるソフトを変えたら早ければ25分ぐらい


「②変換編」と「③保存編」の手間を省くため、自作のPowershellプログラムを作成しました。自作のPowershellプログラムは次回ご紹介するとして、今回は「①取込編」としてビデオキャプチャを用いて、ビデオテープを外付けハードディスクに取り込む手順をご紹介します。

ビデオキャプチャ機器


ビデオキャプチャは、ビデオデッキで再生している情報をデジタル変換するための機器であり、私はio-data製のものを2種類使っています。

どちらかというと、「(1)USBタイプ」の方がおすすめです。機器が安いし、「②変換編」でmpg形式のデータの方が3倍ぐらい早く変換できるためです。

次のio-dataのページが参考になります。

VHSテープや8mmビデオをデジタル保存したい


(1)USBタイプ(GV-USB2)


パソコンにUSBにつなぐタイプのものです。3000円以内で買えるので、これで十分だと思います。

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次のようなイメージでつなぎます。私の場合、パソコン側には外付けハードディスクをつないで、そちらにデータを直接保存するようにしています。

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なお、パソコンはpc-netで購入した中古デスクトップで2万円以内のものを使っています。

http://used.prins.co.jp/web/


ポイント

・『Light Capture』というキャプチャ用のソフトが付属します。ビデオデッキでテープを最初から再生して、パソコン側でキャプチャ録画を開始します。タイマー機能を用いて、再生時間が終了となる時間をあらかじめセットして、その時間になったらキャプチャ録画を停止するようにしています。音声をきって、流しっぱなしです。

・シンクロ録画の機能がありますが、これは再生したタイミングでキャプチャ録画が開始されるのではなく、ビデオデッキがOnとなったタイミングでキャプチャ録画がはじまり、Offになるとキャプチャ録画が停止する機能です。再生されていない状態だと、青い画面を永遠とキャプチャ録画することになるので、要注意です。

・Mpeg形式で、ファイル名は「2017年4月5日20時15分40秒.mpg」といった形で保存されます。

・外付けハードディスクは、NTFS形式でフォーマットしておきます。そうしないと、1ファイルにつき4GB以上(1時間ちょっとしか)保存されません。


(2)パソコン不要なタイプ(GV-SDREC)


パソコンが不要なタイプで、機器自体には画面がないので、HDMIケーブルでテレビとつないで利用します。


image 


次のようなイメージで接続します。

image


ポイント

・パソコンを使わないだけで、(1)とやる流れは同じです。

・シンクロ録画の機能がありますが、これは再生したタイミングでキャプチャ録画が開始されるのではなく、ビデオデッキがOnとなったタイミングでキャプチャ録画がはじまり、Offになるとキャプチャ録画が停止する機能です。再生されていない状態だと、青い画面を永遠とキャプチャ録画することになるので、要注意です。

・mpeg4形式(H.264規格)で、ファイル名は「IODA0001.MP4」といった形で約4.2GB(約1時間半)ごとに保存されます。
 ※(1)よりも圧縮率は高めですが、それでもファイルサイズは大きいです。

・外付けハードディスクは、FAT32形式でフォーマットしておきます。さらに「GV-SDREC」で操作して専用のフォーマットをします。

・外付けハードディスクは、2TBまでしか対応していないようです。

・キャプチャ録画したデータはテレビで再生可能であり、外付けハードディスクをパソコンにつなげば、パソコンでも再生可能です。


注意点

HDMIケーブルで接続しているため、キャプチャ録画が終了したタイミングなどで、テレビがOnになったり、テレビのHDMIのモードが切り替わったりします。

よく使うテレビにつなぐと不便なため、テレビとHDMIケーブルで接続するのはあきらめて、(1)で使用しているパソコンのモニタに次の機器をつないで、テレビの代わりに使用しています。

モニタの切替機 HDMIをVGAに変換

1台のモニタに2つの機器を接続することができます。 これを使うとVGAのモニタがテレビの代わりになります



取込作業


実家にビデオテープが置いてあることもあり、定年退職した親に協力してもらって、ビデオテープの再生とキャプチャ録画をお願いしています。

上記(1)(2)の機器を用いて、一日に計4本はビデオテープの変換ができており、外付けハードディスクの容量がいっぱいになったら、外付けハードディスク2本をまとめて配送してもらい、残りの「②変換編」と「③保存編」の作業を私の方で行っています。

その間、実家では別の外付けハードディスク2本で取込作業を続けてもらっています。

これの繰り返しで、既に1000時間ぐらいのビデオテープを変換して、ブルーレイディスク20枚への書き込み保存を終えましたが、まだまだビデオテープが残っている状況です。道半ばですが、親にも感謝しつつ、テープを大量に廃棄できる爽快感をかみしめながら、引き続き頑張ろうと思います。

次回は「②変換編」


ffmpeというツールを使って、取り込んだビデオデータをH.265規格のmp4形式に変換しますが、コマンドタイプで実行することになり、毎回コマンドを手動で実行していては、いつまでたっても終わりません。

これを自動的に実行してくれるPowershellプログラムを作成しましたので、公開したいと思います。

私にもできた!ビデオテープをコンパクトにデジタル化<②変換編>

以上、参考になれば幸いです。

2016年9月11日日曜日

DropBox(Pro版)の代わりにownCloudをさくらインターネットで使ってみた

 

スマホやデジカメで写真や動画をいつでも簡単に撮れるようになりましたが、それをインターネット上で共有するとなると、それなりにセキュリティを考慮しないといけませんよね。みなさんはどのように共有されているでしょうか。

見知らぬ人に悪用されても困るので、私は写真や動画をインターネット上で共有するには、次の機能が必要だと思っています。

■写真や動画の共有する際にほしい機能
・URLがランダムな英数字で作られており、知っている人しかアクセスできないこと
・URLにアクセスしても、パスワードを入力しないと閲覧できないこと
・URLに有効期限を設定でき、期限を過ぎるとアクセスできなくなること

 

これらの機能を満たしているクラウドサービスがないか、いろいろ調べてみましたが、無料版ではみあたらず、有料版だとDropBoxのPro版(1,200円/月、12,000円/年)には同等の機能があることがわかりました。

でも、ちょっと高い気がするので代用策はないかと調べたところ、「ownCloud」というフリーのCMSがあり、「さくらインターネット(スタンダードプラン)」にインストールしてみたところ、機能面はバッチリで、申し分なく動作することがわかりました。

スタンダードプランは100GB分の容量が使えるため、DropBoxのProを代用するにはピッタリでした。

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さくらインターネット(スタンダードプラン)にインストールする際のポイントを備忘録として書いておきます。

 

・手順はこちらのサイトを参考にさせてもらいました。

レンタルサーバにownCloudを入れてみた件 | ENTEREAL/エンタリアル

http://www.entereal.co.jp/blog/entry_installing-the-ownCloud.html

 

・バージョンは最新の9.1.0をダウンロードしました。
 https://owncloud.org/install/#instructions-server

          

・Web Installerはうまく動かなかったので、「ownCloud Server Archive File」をダウンロードして、WinscpでZipのままアップロードしました。

          ↓

・さくらインターネットのコントロールパネルからファイルマネージャを起動して、Zipファイルを「リモートで解凍」しました。

  image

          ↓

・さくらインターネットでは、phpの属性は705にする必要があり、WinScpでphpファイルのみ上書きアップロードしました。

(phpの転送設定の例) 

image

          ↓

・インストール作業時にアクセス不可となるので、「.htaccessファイル」の次の個所をコメントアウトしました。

    # Options –Indexes

          ↓

・インストール後にトップページにアクセスすると背景が真っ白で画面の体裁が崩れていました。これは、「Webアプリケーションファイアウォール」を有効にしていたためであり、さくらインターネットのコントロールパネルからこの機能を無効化したところ、解消しました。

          ↓

・あとは特に考慮することなく、利用することができました。

→ iPhone利用者から、URLからうまくファイルがダウンロードできないという指摘がありました。iPhoneとの相性が悪いようです。何かわかったらまた更新します。

 

ownCloudに関するトピック

・ownCloudはとても素晴らしいソフトだと思います。興味のある方は、まずはローカル環境にインストールして試してみてはいかがでしょうか。

https://bitnami.com/stack/owncloud

・ownCloudの創始者が独立してNextCloudというサービスを始めたようです。ニントモカントモ

ownCloudの創始者がNextCloudを始めて、古巣に喧嘩を売っている件

 

今後のブログ更新


こちらにまとめてあります。

http://it-setsuyaku.blogspot.jp/p/blog-page_18.html

 

以上、参考になれば幸いです。

2016年6月15日水曜日

MVNOへの切り替えで節約(DMM mobile)

 

2013年8月に10年続けた「au」に見切りをつけて、 MVNOへの切り替えを見越して 「docomo」のスマホへ移行しました。

そして2年後の2015年8月についにMVNOサービスの「DMM mobile」 へ切り替えました。

結果としては、スマホの機能はそのままに料金だけ格安になり、大変満足しています。

今回の記事では「DMM mobile」 を選んだ理由と、10ヶ月程使ってみた感想をまとめておきます。

なお、以前の記事では、Wi-Fiサービス(WI2 300)が無料でついてくる『bicカメラのMVNOサービス』を第一候補として検討していましたが、「DMM mobile」 を選択しました。

■以前の記事  
MVNOへの切り替えの検討 http://it-setsuyaku.blogspot.jp/2015/02/mvno.html

 

 

1.「DMM mobile」を選んだ理由


・bicカメラでIIJの「みおふぉん」を契約するとWi-Fiサービスが無料でついてくるため、第一候補として考えていましたが、Wi-Fiサービスは割と切り替えが面倒で、使い勝手が悪い気がしたため、外出時に無理にWi-Fiサービスは使おうとせず、契約する通信量を増やして常にLTEを利用することにしました。
※Wi-Fiを常時Onにしておくと、電池消費がはやくなったり、フリースポットのWi-Fiにつながってネットが切れてしまうなど、うまくコントロールできないことがあるため、いまでは外出時はWi-FiをOffに、自宅ではWi-FiをOnとなるよう、Androidアプリの「Lhama」を活用して、自動で切り替えを行っています。このLhamaはセルという方式で位置を認識しており、GPSに比べて電池消費が抑えられる優秀なアプリです。但し、auやAndroidのlolipopには対応していないようです。

・docomoでは3GBだった通信量を、余裕をもって5GBにして、通話ができる契約プランである「シングルコース 通話SIM 5GBプラン 基本料金:2127円」を選びました。
※「DMM mobile」は業界でも最安レベルであり、他社が安いプランを出しても、追いかける方針をだしているそうなので、今後も目移りしないですみそうです。

・有効期限は1か月ですが、利用料の10%分がポイントとして付加され、「Dmmレンタル(毎月980円)」や「Dmmトーク」といった他のサービスの利用分のポイントも合算して利用できることも魅力的でした。

 

2.「DMM mobile」を利用してよかったこと


・キャリアの2年縛りが、1年縛りに短くなりました。キャリアの解約金は約1万円と高く、2年に1度しか機種変更のチャンスがこないというのは、サービスとしていかがなものかと思います。ようやくそのスパイラルから解放されました。

・docomoの契約時は月3,250円で2015年9月以降も継続した場合、月々サポートがなくなって月3,000円程が加わる予定でした。それが月2,200円ぐらいとなり、毎月4000円以上の節約ができています。10ヶ月経ったので4万円は節約できました。ありがたいです。

・5GBの通信が使い切れなくても、翌月に繰り越しされており、通信料を気にせずネットが利用できます。

・電話は基本は受信専用で、発信するときは「LINE、DMMトーク、SMARTALK」といったサービスを利用しているので、通話料はあまりかかりません。

・おサイフケータイはサポート外となっていますが、docomoで使っていたときと同じものが問題なく利用できています。(モバイルSuica、Edy、nanaco、Waon、ポンタ等)

・キャリアのメールは以前から使わず、gmailをメインにしていたので、困っていません。

・ポイントの有効期限が1か月ですが、2か月に1度、月初のみ有効期限が重なり、他のサービスとの合算でポイントが350円分ぐらいになります。そのポイントを利用して、「Dmmの動画サービス」で子供と一緒に昔の戦隊ヒーローの動画をみたり、「電子書籍のサービス」でクックパッドの殿堂入りレシピを読んだりしています。

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3.docomoのスマホではテザリングができない


・docomoのスマホに格安SIMを入れた場合、テザリングができないケースがあり、私もできませんでした。「DMM mobile」が悪いのではなく、docomoが対処すべき問題であり、私が使用している富士通製のスマホ「ARROWS NX F-06E」では、テザリングはできないようです。
アプリとbluetoothを使用すれば、なんとかなるようですが、想定外だったので残念です。

docomoのスマホはテザリングが出来ない

 

4.MNPのため、キャリア解約する際の注意点


・解約金不要期間がキャリアにより1~2ヶ月となっているのでMNPのタイミングは気を付けましょう。逃すとまた2年後になります。

・キャリアのポイントはできるだけ、使い切りましょう。製品に交換してもらえます。 http://www.mydocomo.com/web/houjin/point/exchange/

・キャリアでオプション契約をしていないか確認し、不要なものは解約の手続きをしましょう。

・当月分のパケット代は支払済みのため、月の中旬から下旬にMNPの手続きをしましょう。

・MNP予約番号には、有効期限があるので気を付けましょう。

 

5.MVNOの契約をする際の注意点


・新規契約手数料 3240円 がかかります。なお、「DMM mobile」ではこれにも10%のポイントが付きました。

・「DMM mobile」ではMNPの手続き中に、スマホで通信ができない期間が生じます。私の場合は1日半使えませんでした。Wi-Fiは使えるので、困る方はモバイルルータを用意するとよいと思います。

■私の場合の具体的な手続きの流れ

 ・2015年8月上旬までにdocomoのポイントを商品と交換し、オプション契約をすべて解約
     ↓
 ・2015年8月中旬にdocomoでMNP予約番号を取得
     ↓
 ・2015年8月下旬の木曜日の深夜に、Webで「DMM mobile」へのMNPの移行手続きを実施
     ↓
 ・金曜日は問題なく利用可。土曜日の午前中からスマホで通信が不可になる
     ↓
 ・日曜日の夕方にSIMカードが届き、スマホでSIMカードの入替をして、利用可能になる
 ※最初は通信のアイコン欄に「3G」のマークしか表示されず不安になりましたが、10分ぐらいしたら「LTE」の表示に変わっていました。

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6.最後に

 

「DMM」は成人向けのサービスのイメージがあるので、敬遠する人もいるのではないかと思います。ほかにもMVNOのサービスはたくさんあるので、自分にあったものを選んでください

以上、参考になれば幸いです。

2013年12月5日木曜日

No.050-私にもできた節約型の「情報マネジメントシステム」


これまで50回に渡り、節約のためのツールや方法を、つたない文章ながらご紹介しました。
それらでやりたかったことは、それぞれを連携させるなどして、自分なりに情報を管理する仕組みを作ってみることでした。
なぜなら、「調べればすぐに情報が得られる時代となり、多くを知っていることがメリットにはならなくなったため、情報をコントロールして自分のアイデアを組み立てる仕組みが必要」と思ったためです。

■AndroidスマホとWindows7を用いた、節約型の「情報マネジメントシステム」

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2013年12月4日水曜日

No.049-蔵書を増やさない


私は蔵書を増やすとなかなか捨てられないので、できるだけ増やさないようにしています。
蔵書を増やさないことや蔵書を減らすために、現在はどのような方法があるのでしょうか?思いつくものを列挙してみます。

(1)蔵書を増やさないために

①電子書籍を購入する
・Kindleなど電子書籍サイトで購入
→ Kindleのサイトでいくつか無料版が配布されていますが、小説でも漫画でも十分代用できますね
②電子書籍の読み放題のサービスを利用する
・キャリアの定額を利用(主に漫画)
・ソフトバンク系であれば、雑誌の読み放題サービス「ビューン」を利用

③図書館を利用する
・最近はWebで予約ができるところが増えてきたようです

(2)蔵書を減らす

①本を自炊する
・ScanSnapを利用する。
高価な商品ですので、DMMなどのレンタルサービスで借りるといった選択肢もあります。
一部の漫画喫茶で利用できるところもあるようです。
20131201163743
・自炊代行サービスを利用する
→ BookScanが有名ですが、法律違反かどうか問題なってますね
②売却する
・古本屋さん
→ BookOffだとたいした金額にはならないと思います
・Yahooオークション
→ 匿名での取引ができないですね。それでよければ、メール便ぐらいのサイズでも取引できるはず。
・楽天オークション
→ 匿名取引だと送料が高くなるので、ダンボールで一箱まとめて売却にしないと割りにあわないですね
・amazon
→ 売却目的で使ったことがないので詳細不明
③その他
・捨てる
・あげる、寄贈する
・別のところで保管
→ 最近はコンテナボックスのレンタルサービスが流行ってきてますね。 
      1~2畳で月1万円程度が相場でしょうか。
      節約の主旨とは違いますが、本当にとっておきたいものは、お金を払ってでも残すしか無いですね
以上、参考になれば幸いです。

2013年12月3日火曜日

No.048-GmailとGoogleカレンダー


GmailとGoogleカレンダーは便利ですよね。
今日はGmail&Googleカレンダーと連携するソフトとアプリを紹介します。(すべて無料です)

(1)Gmail

①PCは Thunderbird
Outlookより使いやすいと思います。
20131201161718
②アプリ
Cosmosia。Gmailの純正アプリより使いやすいと思います。

「キャリア絵文字表示プラグイン」を入れれば、キャリア絵文字を表示できます。
※Cosmosiaの無料版は2つアカウントを設定できるので、Gmail以外にキャリアの絵文字を表示できるYahooメールを登録しており、そちらをモバイル用のメールアドレスとして利用しています。
20131201162134


(2)Googleカレンダー

①PCは、Lightning
ThunderbirdのアドオンソフトのLightningを使うと便利です。
複数のメンバーのカレンダー情報をまとめてみれます。
 20131201161820
②アプリ
ジョルテ。(人気アプリですので説明するまでもないですね)
20131201162025
簡単ですが、参考になれば幸いです。

2013年12月2日月曜日

No.047-Evernoteの活用④(便利機能)


今日はEvernoteのちょっとした便利な機能を紹介します。

①PC版Chromeでの検索

PC版のGoogle Chromeで、EvernoteのWeb Clipperのアドオンをダウンロードして、
設定画面で「関連結果」にチェックを入れます。
そうすると、Googleで検索をした際に、自分のEvernote内のデータも一緒に検索してくれます。



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②Onenoteからのデータのインポート

Onenoteのノートブックとセクションを選択して、Evernoteにノートをインポートすることができます。

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③スマホでのWebクリップ

スマホでのWebクリップは「EverWebClipper for Evernote」が便利だと思います。
有料で$2.88です
20131201140416

④個人情報の編集

Evernoteに免許証や公共料金などの明細を保存されている人がいますが、私は個人情報を含むものを、クラウドサービスに預けることにちょっと不安を感じます。
個人情報が含まれるものをEvernoteに取り込んだときは、一旦まとめてエクスポートしてから、テキストエディタで編集して、再度インポートするようにしています。

■手順
(1)Evernoteで自分の名前、住所で検索をかけて、表示されたノートをまとめてエクスポートする。
(「ENEXフォーマットファイル(.enex)でエクスポート」)
(2)保存した「X.enex」ファイルをテキストエディタで編集する。名前や住所を検索して、適当なものに一括変換して上書き保存する。
(3)Evernoteでインポートする
※エクスポート前のノートは重複するので削除したほうが良い。

簡単ですが、参考になれば幸いです。

2013年11月30日土曜日

No.046-GQueuesとOnenoteの連携


以前、GTDのタスク管理サービスであるGQueuesについて紹介した際に、Evernoteとの連携方法を記載しました。
No.024-GQueuesのオススメの使い方
GQueuesにはタスク情報や繰り返しや期限を登録しておき、メモ欄にEvernoteのリンク先を設定して、Evernote側に詳細な履歴を残すという仕組みでした。
「GQueues」のタスクのリンクをクリックするだけで、Evernoteの対象のノートを開くことができますが、これはPC版のみで、AndroidのEvernoteアプリでは開きませんでした。
せっかくスマホで「GQueues」のタスクを確認しても、AndroidのEvernoteアプリで対象のノートを探す手間があり、結局、自宅のPCでノートの更新をかけてから、タスクをクローズしないといけないのが難点でした。

昨日紹介したOnenoteのアプリのほうが使いやすいことがわかったので、「GQueues」と連携させるデジタルノートをEvernoteからOnenoteに変更しました。
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使い方の例をご紹介します。

①GQueuesにタスクを登録して、メモにOnenoteのリンク(「ページヘのリンクをコピー」)を貼り付けておく。
タスク利用時に、スマホでそのリンクをタッチする
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②すると、Onenoteのアプリが起動し、ノートブックの選択画面になる。
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③ノートブックを選択すると、登録しているセクション(分類)が表示されるので対象のものを選ぶ
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④ノートの一覧が表示されるので対象のものを選ぶ
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メリット

PC版ではOnenoteの対象のノートが直接開きますが、Onenoteのアプリではノートブックの選択画面が開くだけです。

それでも、Onenoteは分類がしやすいので、対象のノートを簡単にみつけることができます。

編集もしやすいので、スマートフォンからでも簡単なメモを残すことができて、GQueuesのタスクをクローズすることができます。
(Evernoteはスマホではアプリが起動しないので、思考が途切れてしまいます。)

GQueuesについて

GQueues(Google純正のタスク管理サービス)はまだ普及していないようですが、アプリも使いやすいです。

タスクの順番の並び替えも、数字をタッチしながらドラッグするだけで変更できます。

タスクの階層に制限がなく、メモをたくさん記入できるのがToodledoにはないメリットと思います。
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あとがき

EvernoteもToodledoもデータベースなので、検索ありきだと私は使いづらく感じてしまいます。

以上、参考になれば幸いです。

2013年11月29日金曜日

No.045-Onenoteのアプリが結構良い(Evernoteとの比較)



先日、Onenote2013の試用版をインストールしてから、Onenoteを使い込んでいます。

AndroidスマートフォンにインストールしたOnenoteのアプリも結構使いやすいことがわかりました。


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PCで作成したOnenoteのデータを、Microsoftのクラウドストレージ(Skydrive)経由でアプリと同期ささせることがきるので、Evernoteと同じように使えます。

最近、Evernoteのデメリットも感じてきたので、Onenoteと使い分けをしていこうと考えています。

■Evernoteのデメリット

・ノートが1万件ぐらいに増えてきたら、起動や処理にもたつきを感じてきた。
・競合するノートがあると、同期がとまってしまう。

・エラーが続く場合、データベースをクリアして、Webデータをもとにデータベースの再構築が必要となり、時間がかかる。

・Evernoteのアプリでは、音声ファイルのバックグラウンド再生ができない

■Onenoteのメリット

・編集がしやすい

・分類がしやすいので、検索をつかわなくても対象のノートを見つけやすい

・エラーがなくスムーズに操作できる。

・Onenoteのアプリではバックグラウンド再生が可能

■OnenoteとEvernoteの使い分け


Evernoteは、「メール、Pocket (ifttt)、MediaMarker、Twitter (ツイエバ)」など他アプリとの連携にすぐれており、Webキャプチャ、Evernoteカメラでの写真、電子ファイルといった完成された資料の保存に向いています。一方で頻繁なノートの編集には向いていないと感じるようになりました。

私の使い分けの考え方は、Evernoteは職場でいう書庫の役割で、完成された資料を保管する場所です。(優秀な検索機能がついてます)

一方、Onenoteは職場でいう机のバインダーの役割で、頻繁に更新する資料を手元においておくための場所です。

使い終わったときに、Evernoteの書庫に保存すればよいと思います。(Evernoteにはonenoteのデータをインポートする機能があります)



 

以上、参考になれば幸いです。